【死ぬかと思った】を読んで『死ぬかと思った』。。。。。。

漫画
出典:Amazon

【死ぬかと思った】を読んで『死ぬかと思った』。。。。。

誰でも一回くらいは死にかけた体験をした事があるはずだ。

『死ぬかっと思った(全9巻)』と言うこの漫画は、低レベルな臨死体験談がオムニバス形式で紹介されている。

文庫本サイズなのでかさばらないし、海外へ出掛ける時に機内で読むには絶好のヒマつぶしになったので、空港の書店で見かけると必ず買っていた。

ところで私も『死ぬかと思った』事は多々ある。

…って「そんなにあるもの?」と思うかも知れないが、こればかりは自分がそう感じる事なので内容にも判断にも個人差があって然るべきだ。

ただ私は多々あった様に思う。

とにかく、直ぐに『死ぬ』かと思ってしまうのだ。(苦笑)

だいたいだ、この漫画を買って直ぐに『死ぬかと思った』事もある。

飛行機が離陸しシートベルト着用のサインが消えると、私は早速ポケットからこの漫画を取り出し読み始めた。

直ぐに頬は緩み、声を出さない「クックックッ」と言う笑いが起きる。

それが次第に身体を前後に揺さぶりながら声を殺した「グッグッグッ」と言う笑いに変わる。

それが余りにも長いものだから、隣の人から右腕のところを左肘で突かれた。

私は直ぐにその人の顔を見る。

ボブ・ザップだ!!


いや、直ぐに『ボブ・ザップの様な外国人』である事はわかったのだが、冷めた目をして私を睨み口のところを人差し指で抑えている。
いわいる「静かに」と言う事なのだろうが、このポーズだけは万国共通だ。(笑)

ただし、ミャンマーだけは「静かに」の意味ではなく「トイレ」の意味で使われる。

『漫画大学院』なので豆知識としてだが、ミャンマーに行って「シー」をしたらトイレに連れて行かれると言うのも、また旅の妙と言うものだ。

さて、話の続きだ。

私は蚊の泣くような声(もちろん聴いた事はないが)で「I’m sorry」と言って今度は左隣の人を見た。

怪訝そうな顔をしている東洋系のオバサンと目があった。

私はこちらの日本人かも知れないオバサンにも「I’m sorry」と言って、漫画をポケットに仕舞い込み正面を向いた。

だが、私はツボに入ってしまっている。

漫画の内容を思い出しては、思い出し笑いをしそうになる。

我慢できずに噴き出してしまい、慌ててボブ・ザップ(に似た人)の方を向いた時には目は怒ったままで、指は口元で縦ではなく私の方を向けてピストルのポーズをとっていた。

もちろんジョークなのだろうが『死ぬかと思った』。。。。。

まあぁ~人間なんてぇ~のはこの程度でも死ぬかと思ってしまう訳だ。(コホン)

でも、小学生の頃から考えれば『死ぬかと思った』どころではない、『死にそう』な目には何度もあっている。

友達とブランコから遠くへ飛ぶ競争をしていて、こぎすぎて私は上の方に飛んでしまいブランコの一番上の鉄柱の上に落ちて物干し竿に干された洗濯物の様に身体を二つに折り曲げて引っかかった事もある。

オマケにまだ暴れたままのブランコの椅子は見事にに的中だ。

友達は…笑いながら先生を呼びに行った。

屋根からは軽く落ちてみたり、足長蜂の幼虫を釣りの餌にするのに巣を取りに行って足長蜂の大群に刺されてしまったり、飛び込み禁止の滝の上から飛び込んで滝に飲み込まれて溺れそうになったり…。。。

アッそうだ、小学生の時に洞窟を見つけ「探検だぁ~っ」とか言って友達と奥まで入って行ってざわつく天上部分に懐中電灯を当てたら、何百羽ものこうもりに暴れられてしまい、あの時は確かに『死ぬかっと思った』。。。。。

中学生になってからは、冬にチャリに乗っていた時の事だ。

手が冷たかったのでジャンパーのポケットに手を突っ込み手放し運転をしていたら、逆方向から学年が一個下の私の初恋の相手、清美ちゃんがやはりチャリに乗ってやって来た。

『手放し運転は拙いな』と思いジャンパーから手を出そうとしたらバランスを崩してしまった。

それが橋の上だったのだ。

橋の欄干から身体が投げ出され、眼下に見えたのは流れる川面と石砂利の境目のところだ。

真冬なので『アッどっちに落ちても死ぬ』と思った瞬間、私は橋の欄干で宙づりになっていた。

手を突っ込んだままのジャンパーがちょうどハンドルに引っかかっていたのである。

そこで清美ちゃんが上の方から私に声を掛けた。

「大丈夫ですか!?」

大丈夫な訳がない・・・

「た・す・け・て」と言う4文字を3文字くらいの早さで言った時は、ずかしさで『死ぬかと思った』。。。。。(涙)

その時は清美ちゃんが通行人を呼び止めてくれて助けてもらったのだが、それは私の初恋が終わった瞬間でもあった・・・

高校生になっても私は…やらかす。
一番覚えているのは、温泉に行っての出来事だ。

私の故郷は温泉地に囲まれたところだ。

原チャリで30分も走れば至るところに、村湯と呼ばれる無料の温泉から数百円取られる浴場までたくさんある。

田舎の高校なので原チャリは16歳になったら取る事が許されていた。

原チャリで何人かが集まると直ぐに温泉だ。

その日、いわいる『死ぬかと思った』日は、早い時間に後輩のヒロシが私の家に遊びに来ていた。

夜の遊び場など何もない田舎では当たり前の流れなのだが『温泉に行こう』と言う事になる。

いつもは夜中なのだが、早い時間だったので数百円で入れる浴場に行く事になった。

浴場は村湯と違い露天でも混浴でもない。

だからのある話は期待しないで頂きたい。

その日、男湯には私のヒロシだけだ。

下らない話をしながらはしゃいでいると、そこに入れ墨をしたヤクザっぽい男が一人で入って来た。

その浴場は街道沿いでもあるので、長距離のトラッカーも入って来る事はあるが、その男は絶対にヤクザかテキヤにしか見えない

私とヒロシは向かい合って入っていたのだが、その男は私の隣に入って来た。

湯舟の中で角度の付いたグラデーションのかかった眼鏡はしたままだ。

曇っている。(笑)

入れ墨は正面は胸の辺りから二の腕まで。

後ろは背中一面である。

その左側の二の腕に掘られた入れ墨が『〇〇命』だ。

その〇〇の部分がグシャグシャになっていて、間違いなく女性の名前であろう〇〇の部分が読めなくなっている。

その名前よりも、消してしまう事になった理由の方を連想してしまうので、可笑しくてたまらない。

その男は湯舟から早々に出て洗い場で頭を洗い始めた。

流石にその時は眼鏡は外している。

私の方からはよく見えるので後ろ向きになっているヒロシに、眼鏡を外してシャンプーしているジェスチャーしてやったら、ヒロシは鼻迄湯舟の中に入れてブクブクさせながら笑っている。

男は頭と身体を洗って立ち上がり、出入口まで行って横に引く引き戸を開けて…また閉めた。

眼鏡を忘れたのである。

てっきり出たと思っているヒロシは鼻迄浸かっていた顔を湯舟からだして「何だぁ~あの入れ墨ぃ~っ」と言ったところで、私がヒロシに『まだいる』とシグナルを目で送ったら続けて吐いた言葉が「カッコいいなぁ~っ」である。

私は湯舟に潜る間もなく噴き出した。

その男から「何だって?」と声を掛けられた時、私は本当に『死ぬかと思った』。。。。。

大学に入ってからも『死ぬかっと思った』事は山ほどあるのだが…やめておこう。

キリがない。。。。。

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