【式の前日】…に涙する!

漫画

【式の前日】…に涙する!

この漫画穂積先生短編集だ。

6つの物語りで構成されていて第一話が漫画のタイトルにもなっている『式の前日』だ。

知人の女性から「泣けるから読んでみて?」と言われて読んでみた。

社会人3年目…21歳。

両親は彼が11歳の時に交通事故で他界している。

そのには8つ違いがいる。

19歳の時から働きながら弟を育てて来た事になる。

10年間だ。

犠牲にして来た事は、数えきれないくらいにあったはずだ。 


この物語はその『式の前日』に姉弟が過ごす様子を描いたものだ。

最初、減らず口を叩きあっているのだが、お互いがお互いを気遣う感じが掴み取れる。 

「ねえねえ、もう一度ドレス着るのてつだってよ?」に弟は「もう散々着ただろう?」と言いつつも手伝ってやる。

「おとーさん泣くよ、こんなん見たら」に今度は姉が「キレー?」と聞き返しソッポを向く弟を小突く姉。

「さあ今夜は腕を振るいますよー何食べたい?」「何でもいいよ」と言う弟に「張り合いないな!」と言う姉。

「何でも美味いじゃん」と言う弟に「張り合いないな!」と言って泣きそうになる姉。

笑顔が溢れる夕食、、、

弟が風呂から上がると姉は仏壇に手を合わせている。

「お風呂は?」「うん、入る。今日は居間に布団敷こう?そんで一緒に寝よう」と弟に背中を向けて言う姉。

「手繋いで寝ない?」「いーよ」と言う

「あらーてっきり嫌がるかと思ったのに今日はずいぶん素直なのね…」「だって泣いてんじゃん」

朝、、、

タクシーで式場に向かう姉に「向こう着いたらさ、ユースケさんにお礼言っといてよ」と言う弟に「お礼?」と聞き返す姉。

「最後に姉ちゃんと過ごす時間をくれてありがとう」と言うと泣きそうになる姉。

「泣くな、ブスになる」と言うとタクシーは式場へ向かう。

タクシーの中で号泣する姉。

弟はそんな姉を見送りながら「さあて歩いてやりますか!ヴァージンロード」。。。

 
私は読みながら、南こうせつの『妹』を思い出していた。

妹 【南こうせつ】

姉と妹の違いはあるが、両親がおらず兄妹の式の前日の様子を兄が歌った歌

ほぼ全てをネタバラシしているが、これだけの会話の短編なのに、姉の、弟の思いが凝縮されて詰まって描かれている。

ネタバラシをしてしまったので、次の『あずさ2号で再会』泣ける秀作なので是非読んで欲しい。

泣けると言えば、今回の『漫画大学院』では涙のメカニズムに付いて触れてみたい。

メカニズムと言うと、物語りに水を刺してしまいそうだが許して頂きたい。

まずは、私ごとになってしまうのだが、私の幼少期は両親が共働きをしていたので祖母に育てられた。

そのせいかとても弱虫で泣き虫な子供だった。

私の父親は中学の体育の教師をしていたが、当時いがちな厳格で寡黙な人で、早くに他界してしまったが私など怒られた記憶しかない。

私が小学校3年の時にウルトラセブンの最終回を見て泣いていたら「男は人前でメソメソと泣くもんじゃない!」と叱られビックリして涙も止まりキョトンとしたのを覚えている。

以来、私は人前で泣いたことがない。

人間である以上、感情はある。

我慢する事が慢性化してしまい、私は一人の時でも泣かなくなってしまった。

これが、どれくらい身体に悪い事かを知ったのは、だいぶ経ってからだ。

まず、ミネソタ州にある病院で Frey II博士が実施した調査では、女性の85%、男性の73%が、を流した直後は、悲しみ怒りが泣く前よりも減少したと答えている。

これは「Miracle of Tears」論文によれば、涙を流すとエンドルフィンが放出され、気持ちを下向きにしてしまう「マンガン」が減少するからなのだそうだ。

だから泣くと言う事は、ストレスを緩和しリラックスすることが出来きる様になると言う訳だ。

私はと言えば、この漫画を読んで泣けたかと言えばそうではないのだが、皆さんは是非して欲しい。

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